@article{oai:nagajo-junior-college.repo.nii.ac.jp:02000005, author = {清水,敏夫}, journal = {長野女子短期大学研究紀要, Bulletin of Nagano Women's Junior College}, month = {2024-03-21, 2024-04-18}, note = {肥満要因の一つに代謝因子があるが、そのなかでも褐色脂肪細胞が注目されている。褐色脂肪細胞は強力な熱産生組織で、過剰に摂取したエネルギー基質を選択的に燃焼することがわかってきている。 最近(2021〜2023年)の論文を見ると、褐色細胞内外へのシグナル伝達、脂肪細胞の褐変化、褐色脂肪細胞の活性化、褐色脂肪組織の役割など毎年40編以上の報告があり、確実に解明が進んでいる。中でも、臓器間神経ネットワークによる代謝調整、食品由来物質による褐色脂肪組織への変換(褐変化)が注目される。 一方、褐色脂肪組織量の個人差、年齢による減少、体全体に占める褐色脂肪組織量、白色脂肪組織とのバランス、動物実験からヒトへの適応など、大きな課題も依然として残っていると思われる。 褐色脂肪組織の活性化は、肥満対策だけでなく、糖尿病や動脈硬化などメタボリックシンドロームとの関連も示唆されている。新しい創薬とともに更なる研究の進展に期待したい。}, pages = {35--40}, title = {褐色脂肪細胞はどこまで解明されたか ―文献による最近の知見}, volume = {20}, year = {}, yomi = {シミズ,トシオ} }