@article{oai:nagajo-junior-college.repo.nii.ac.jp:00000076, author = {清水, 敏夫 and 龍野, 麻子 and 伊藤, 志織 and 風間, 悦子}, journal = {長野女子短期大学研究紀要, Bulletin of Nagano Women's Junior College}, month = {Mar}, note = {application/pdf, 長野女子短期大学の生活科学科食物栄養専攻で実施した解剖生理学実習で、学生の嗅覚検査を実施した。検査を受けたのは38名で、パネル選定用基準臭(第一化学)とポケット嗅覚識別テスト「UPSIT series」(エーザイ)による2つの嗅覚検査である。パネル選定用基準臭の結果で、無臭のコントロールを臭いありとしたのは2名(6%)、臭いありを無臭と回答したのは6名(18%)であった。5つの基準臭についての正解数をみると、臭いを特定した場合(修正前)には、正解数5が18%、正解数4が5%、正解数3が58%であった。臭いの表現を広げると(修正後)正解数5が71%、正解数4が21%となった。嗅覚検査の成績は修正した正解数が1の1名を除き、ほぼ正常範囲内であろうと判断した。我々が実施した方法はあくまで簡易法であり、正確にはT&Tオルファクトメーターをマニュアル通りに実施して、結果を出すことが望ましい。ポケット嗅覚識別テスト「UPSIT series」の結果は、38名全員が正解であったが、本テストは外国製品であり、日本人に感度の点などで適切か疑問があると思われる。  今回の嗅覚検査を通して、正確を期すためには実施に際して次の留意事項が挙げられる。幅広いにおい語表の提示、臭素とコントロール(無臭)の配列、いやなにおいの検査方法、日常のにおいアンケートの併用などである。  嗅覚検査は生命に直結しないことから余り注目されない傾向にあるが、新型コロナウイルス感染症で初期段階でのPCR偽陰性の見逃しの減少が見込めること。パーキンソン病やアルツハイマー病などの神経変性疾患における嗅覚検査の検知域値と認知域値の乖離の増大や、パーキンソン病における早期診断の可能性が報告されているなど、嗅覚検査の更なる開発が期待されている。  今回の実習レポートで、自分は良い臭いと思っていても、人によってはいやな臭いと感じることもあるだろうから、気を付けようという意見が複数寄せられた。貴重な意見であると大いに感心した。}, pages = {7--11}, title = {女子短大生における嗅覚検査の成績}, volume = {18}, year = {2022}, yomi = {シミズ, トシオ and タツノ, アサコ and イトウ, シオリ and カザマ, エツコ} }